独立行政法人劳动者健康福祉机构 关东劳灾病院
12年にわたる長期プロジェクトがついに完成
既存病院を運営しながら、敷地内全面建て替えを実施
建て替え計画は敷地内の既存病院を運営しながらの実施が求められました。5つのステージに分けて行なわれた工事では、何よりも病院運営の安全確保が求められました。
将来将来にわたる土地利用マスタープランによりゆとりを創出
建て替え計画では、既存建物が建てこみ増築の余地がなくなっていた敷地に対し、将来にわたるマスタープランを作成することで、成長や更新の余地として敷地東側に空地(駐車場)を確保しました。
設計変更により最新機能を付加
免震構造、病棟の廊下幅2.7m確保、病室1床当たり8㎡確保、日帰り手術への対応、病床数を660床から610床に50削減、外来棟の疾病部位別センター化など、当初の基本方針に沿って新技術や新機能を付加・更新するよう設計変更を順次行ない、最新の医療施設として生まれ変わりました。
病棟はコンパクトなH型平面で看護動線を短縮
EVコアを中心に2看護単位の病棟をコンパクトにレイアウト。1床室と4床室で構成した病室はベッドサイドリハビリが可能な広さを確保しています。対面する病室は視線に配慮したベッドレイアウトとしました。
外来棟は臓器別センター化をはかり 患者さんのわかりやすさを向上
外来棟は臓器別センターを1階と2階の2フロアに配置。十分な数の診察室を確保しました。
診察室は全て個室とし、プライバシー確保に配慮しています。
日帰り手術からバイオクリーン手術まで幅広く対応可能な中央診療部門
手術部門と内視鏡センターを隣接させ、増加する低侵襲手術(※1)・日帰り手術に対応できるよう配慮しました。バイオクリーン手術室も備え、幅広い医療ニーズに対応が可能です。
※1 内視鏡手術や血管内手術を代表とする従来よりも侵襲の少ない手術
設計者からの一言
平成8年から12年にわたったプロジェクトがようやく完成しました。時代の最新機能を追加・付加するための設計変更は数知れず大変でしたが、12年前の設計でありながら最新の医療施設が出来たと自負しています。
設計者からの一言
既存病院の玄関あったバラのモザイクタイルを記念碑として設置しました。昭和58年頃まで敷地内にあったバラ園を記念したものです。まわりには施工者の寄贈による色とりどりのバラが花を添えています。新たな病院のシンボルとなることを期待しています。
摄影师:エスエス東京