东北工业大学八木山校区1号馆
アクティビティの学内外への開示と学生サービスの向上
新たな大学のシンボルとなる周辺環境と調和したデザイン
キャンパスのアプローチゾーンに整備される本部棟として道行く人々に学内のアクティビティを発信し、開かれた大学としてのイメージ印象づける東北工業大学の新たなシンボルを目指しました。
学生サービスの向上を目指した内部空間構成
学生の情報収集・情報交換スペースである「tohtech LOUNGE」、それぞれ窓口を構えていた学務課・学生課・就職課をまとめた「学生サポートオフィス」、そして「ギャラリー」を教室棟1階に整備し、学生サービスの向上を目指しました。
分断されたキャンパスの再構築
キャンパスのインフラを見直し地下に共同溝を整備することで、既存施設群により分断された動線を解消し、学生のコミュニケーションの場となる「中央広場」「緑の広場」「階段広場」を跡地に整備しました。
周辺環境を取り込む内部空間
アクティビティの高いラウンジや教室を外部から認識しやすい正門脇の市道に沿って配置しました。外装は内部の活動の発信と、緑豊かな周辺環境を享受するためアルミカーテウォールを採用しました。
キャンパス内の動線をスムーズにし、交流を促がす外部空間
旧校舎跡地に整備された広場は憩いの場やイベント広場としてキャンパスに潤いを与えています。管理棟の1階部分は柱のない2層吹抜けのピロティとし、キャンパス東西ゾーンをつなぎ、将来のキャンパス整備に対応できる計画としました。
建築内外の快適な光環境の創出
建物コンセプトに呼応して、建築、インテリアを積極的に見せ、表情豊かな環境の創出を目指しました。なかでも「建築インテリアに溶け込む光」、「不快なグレアの排除」、「省エネルギーとメンテナンスへの配慮」をテーマとして計画しました。
設計者からの一言
教職員・学生を対象としたワークショップを行い、合意の設計品質の確保を目指しました。企画から竣工までの過程は「新1号館建設ニュース」として学内に公開され建物のデザイン同様、透明性のある建設プロセスとなっています。
利用者からの一言
「創造から統合へ」のスローガンのもと、人と環境を重視した工学を通して社会との融合を目指す東北工業大学にとって、この1号館のデザインは社会に開かれた本学の姿勢を伝える大切な役割を果たしています。
本学を訪れる方々は一様に、この建築の創造性を称賛しており、私も本学の明るいイメージを創った素晴らしい建築だと思っています。
学校法人東北工業大学 理事長 岩崎俊一氏
(垂直磁気記録の発明などコンピューターメモリー分野の世界的な学者)
東北工業大学は、東北地方の代表的工科系大学として、工学の学術を究め、その成果を仙台の地から、東北地方そして全国・世界に向けて発信しています。
摄影师:鈴木研一写真事務所, 佐藤正美写真事務所