Otepia 高知新图书馆等复合设施
高「知」の樹を建てる
全国で初めて計画された、県立と市立図書館の合築計画です。また図書館に加え、高知市が運営する「声と点字の図書館」と「みらい科学館」も併設、いわば高知の「知」を担う施設として、本に密接に寄り添った新たな図書館空間のあり方として『高「知」の樹』をコンセプトに設計を進めました。
収蔵可能冊数は、日本最大級の約205万冊、こうした巨大な蔵書を効率よく、使いやすく収蔵するため、170万冊を収容する閉架書庫は閲覧空間の中心にガラス張りの空間として設定し、膨大な蔵書、すなわち知の集積を身近に感じ取れるようにしました。この書庫は構造コアとしても機能し、この図書館の「幹」となります。
各フロアは高い階高の中に書庫を2層に積層、閲覧空間は開放的な空間となっています。外周部には内部庇を巡らせて機能空間を配置、昨日や場所に合わせて柔軟に広がる「枝」のような空間となります。 外装には高知の強い日差しを制御しつつ柔らかな自然光として取り込む「葉」のような存在としてリーフルーバーを設けました。周囲に大きく開かれたこの図書館の周辺にはカフェやレストランなども開業し、高知のにぎわいの新たな中心として、地域に根付いています。