大和市文化创造据点 SiRiUS
また来たくなる場をつくる
再開発事業による公共施設整備を進めたプロジェクトです。大和市では既存ホールや図書館が老朽化しており、未来の街づくりの象徴として居心地の良い場所となるべく「大和の丘」をコンセプトにデザインを進めました。駅前からプロムナードによってつながる計画地に、丘をイメージしてセットバックさせ、屋上には散歩道のある庭園を巡らせて圧迫感を低減した外観としました。
このプロジェクトの最大の特徴は、全館が図書館であることです。エントランスホールから書架が並び、館内ならどこにでも本を持ち運ぶことができます。また図書館は大和市が進める「健康都市」の実現に合わせて「健康」をテーマとしています。設計の面からは、健康コーナーや、必ず毎日一つのイベントが開催される健康テラスなどのコーナーを設けることで、飽きの来ない落ち着いたデザインにより、毎日でも通いたくなる居心地の良さを追求しました。
約1,000席を有するメインホールは、計画地が航空機騒音と地下鉄振動がある土地であるため、音響面では非常に厳しい条件がありました。ホールの構造体を建物の構造体の中に防振ゴムを介して絶縁しながら入れ子状に収納することでこの問題をクリアしています。
居心地の良さと運営の取り組みが相まって、現在、開館から3年の間に900万人が訪れる日本一の図書館となっています。
摄影师:エスエス東京、篠澤建築写真事務所