Kyoto Art Center
新たな文化・芸術の拠点として、小学校を再生
豊かな欧風意匠を保存、再生
旧京都市立明倫小学校は1931年竣工の小学校で、欧風意匠など豊かなデザインは、建築史的な観点から高い評価を得、新たに芸術センターとして再生されました。
極力イメージを遺した改修
改修にあたっては、新しい機能を満足させた上で、その文化的価値を損なわず、保存と再生の見地から内・外部とも極力原形イメージを生かした改修を行いました。
Building Data
- Official site
- WEB
- Usage
- Gallery, workshop, multipurpose hall
- Construction
- RC, SRC, S
- Scale
- 4F/B1F
- Total Floor Area
- 5,209m2
- Year of Completion
- 12/1999
Award
- 2006
- Public Bldgs. Award Special Award
- 2002
- BELCA Award Best Reform Category
保存的改修
室および空間のイメージをそのまま保存あるいは1931年竣工当時のイメージに復元する改修を行いました。
機能的改修
改修後の利便性を考慮し、その室機能にみあった空間に建築・設備面の改修を行いました。
耐震改修
所定の強度性能に満たない部分の強度を確保することを目的とした改修です。
外観のイメージを極力生かした外観構成
外部改修はファサードとなる本館および南校舎の室町通に面する西面、校庭に面する部分を中心に外壁の保存的改修を行いました。本館瓦(柿色・施釉)については、新旧既存の瓦を再利用し、東面は鉄板屋根を撤去し類似の新材にて旧状のイメージに近づけるように配慮しました。
京都芸術センター京都芸術センターは、この都市に蓄積されてきたすぐれた伝統文化を現代に活かしつつ、美術、音楽、演劇などさまざまな分野の芸術が出会い新たなものを生みだす場として、さらにその成果を生活や技術、産業へとつなぐことでいっそう豊かな都市を再生させる場として構想され設立されました。
Photo:エスエス大阪