Iwakuni City Hall
歴史と記憶の継承 =低層化=
旧庁舎とのボリューム感と水平のデザインを踏襲し、旧庁舎が持っている「そこに在る歴史と記憶」を受け継ぎました。そして、新庁舎は「市民の記憶に残る風景」の一つとして新しい時代を岩国市民とともに見つめていくことになります。
公園と一体化した庁舎
緑豊かな前庭と一体化した親しみやすい庁舎を目指しました。その屋上には、市民や職員がいつでもくつろげる屋上庭園を配しました。
ダブルスキンとえんがわコート
外壁をガラスのダブルスキンにすることで、外気負荷低減、防音効果、採光に配慮しました。えんがわコートは、庁舎の隅々まで自然光を取り入れ自然通風のボイドとしました。
ダブルスキンによる内部の活動が見える庁舎
総ガラス張りのダブルスキンを採用した外壁は、内部の活動がどこからも見えるデザインとなっています。「開かれた庁舎」として表現しています。
市民と議会の距離が近くなる開放された議場
自然光の入る明るい議場は、市民と議会との距離が近くなるよう開放された場となっています。また、床のカーペットは、錦川に映る錦帯橋をイメージしています。
フレキシブルなドーナツ型プラン
基準階オフィスフロアーをオープンタイプのドーナツ型プランとすることで、フレキシブルなオフィスレイアウトを可能な計画としました。
設計者からの一言
新庁舎は、すでに解体された旧庁舎とひと時のあいだ同時に存在する時間がありました。旧庁舎は、弊社創設者「佐藤武夫」が設計しています。
半世紀を経て建設された新庁舎は、佐藤武夫を超えることができたのか、それはこれから長い時間の中で岩国市民が答えを出してくれることと思います。
Photo:ハシモト写真事務所