錦町トラッドスクエア
歴史をつなぐ、街をつなぐ
錦町らしさを感じる外装デザイン
古き良き江戸文化を連想させる「すだれ」、あるいは書店街の「重ねた紙」をモチーフに、水平リブを強調する外観としました。幾重にも重なるアルミ製のリブは、陰影の変化により様々な表情をファサードに与えています。このリブは、オフィスへの自然換気や給排気のスリットとしての機能も併せ持っています。
「錦」をモチーフにした内装デザイン
オフィス1階EVホールは紙の白さ、基準階EVホールは紙の温かさ、住宅共用部には武家屋敷の落ち着きなど、随所に街の歴史や伝統を感じさせる「錦」をモチーフとしたエレメントをインテリアデザインに取り入れました。
まちづくりに貢献するランドスケープ
総合設計による公開空地にはベンチや池を配置し、エントランスホールには緑の並木道と呼応しながら、行き交う人々を映し出すグリーンウォールを設け、人と街の接点となる屋外空間としてデザインしています。
設計者からの一言
材料選定、ディテール、仕上品質にこだわりながら、錦を感じられるデザインをいたるところにちりばめました。無国籍なデザインになりがちなオフィスにおいてもこの街の歴史や伝統を感じてくれることを願っています。
錦町トラッドスクエアの特徴
錦鯉の泳ぐビオトープ、季節ごとに表情を変える植物に加え、野鳥が好む食餌植物を積極的に採用し、皇居と上野公園を結ぶ「みどりのネットワーク」の拠点になることも目指しています。
撮影者:エスエス東京