日本橋浜町三丁目西部地区第一種市街地再開発事業 トルナーレ日本橋浜町
日本橋のランドマーク
住み続けられる街づくり
100人を超える権利者の方々が自ら組合施工した第一種市街地再開発事業です。地域環境の改善と防災性の向上を図りつつ、土地の有効利用と計画的な地域整備を目指し、『住み続け・働き続けられる街』の実現に向けて、都市計画決定を受け具現化しました。
豊かな公開空地の形成
老朽化し建て込んでいた街を再生するに当たり、8 つの街区を統合し、既存の道路を敷地外周に緑道として付け替えながら足元周りに地域に開放された緑豊かな公開空地を形成しました。
足元周りにゆとりのある立体都市の誕生
立体都市としての超高層住宅
高層住宅棟は、8層おきに構造を強化した竹の節のようなフレームを持つ構造システムを活かし、住戸内の完全無梁化、高天井、掘り炬燵など床下利用も可能なSI超高層住宅を実現しています。外観意匠においても、8層おきのフレームにあわせて空中テラスを配置し、立体的な緑化を施すなど、構造の特徴を活かした立面構成としています。
都市に開かれた、明るいオフィス空間
高層オフィス棟は約18m × 58m の無柱空間を積層し、庇状のフィンにより層間区画を形成することで、透明感の高いファサードと開放的なワークスペースを形成しています。1・2階はピロティーにより公開空地との空間的な連続性を高めています。
賑わいと活気のあるエリアへ
既に再開発の完了している東側のF タワー、南側のスカイゲートと今回の計画の中心に商業施設を段状に計画し、地域に開放した広場と供に、緑豊かで賑わいと活気あふれるエリアを形成しています。
設計者からの一言
住宅棟側の外構コーナー部にある水のモニュメント。
二本の三角柱を流れる水の波紋がきれいです。夜間は照明の演出が加わります。
開放性と負荷低減に配慮した窓周りの計画
オフィスの外装は、上階への延焼を水平の層間区画で対応し、全面Low-e ペアガラスによるカーテンウォールにより開放性の高い構成としています。ペリメーターゾーンには地域冷暖房システムを利用した空調機にあわせて自然換気を導入する機能を付加開発し、簡易エアフローシステムとしてオフィス空間の環境計画を行っています。
撮影者:小林研二写真事務所, エスエス東京