会津若松市生涯学習総合センター 會津稽古堂
まちとの連続性と会津らしさをテーマにした計画
まちと連続性する開放的な1階
1階には市民活動を支える4つのスタジオを配置しています。どのスタジオにも開口部を確保し、活動の風景を施設内外に発信する仕掛けづくりを行いました。
質の高い生涯学習機能
会津地方には古くから伝わる伝統芸能や伝統工芸があります。これらのさまざまな活動に対応できる、多目的ホール(平土間+ロールバック300席)や各種スタジオ、図書館、茶室などを備えています。
「知の蔵」をイメージさせるデザイン
外観は、通りに対し圧迫感を感じさせないよう、各層を段々にセットバックさせたデザインとし、たて長の開口部・ルーバー、格子などにより、会津若松の街並みとの調和を図りました。
見る見られる関係をつくり出す計画
365日生涯学習活動の場
美術工芸スタジオとエントランスロビーを両面利用できるロッカーで仕切り、作業途中の作品が一時保管できるようにしました。そのため、スタジオが使えない時間でもロビーで作業ができます。同時に、ロビーでの活動は他の来館者への刺激ともなるでしょう。
見通しの良いワンフロアー図書館
図書館は2階に一般開架とこども図書館を集約し、使いやすいワンフロアーとして計画しました。書架も高さを極力抑え見通しの確保を行うと共に、木調を中心とした温もりあるインテリアとしました。
利用者に優しく使いやすさを計画
多雪地域の利用を踏まえ、屋根はフラットの無落雪方式としました。また、地下駐車場の計画など冬季の雪対策と同時に、施設利用者に対してバリアフリーとなるよう、使いやすい計画を心がけました。
撮影者:APO