立正大学付属立正中学校・高等学校馬込キャンパス
生徒・教師・地域をつなぐ中高一貫の学び舎
未来へ花開く「杜の学び舎」
立正大学付属立正中学校・高等学校は、2010 年の東京都の開発事業プロポーザルにより、キャンパスを本拠地だった大崎から文芸のまち、大田区・馬込に移転しました。
学校生活の中核となる中庭テラスと卍(まんじ)形の校舎配置
教室棟は中庭テラスを中心に卍(まんじ)形に教室やアリーナなどが有機的に結びついた配置になっており、その中庭テラスを中心に、生徒と生徒、生徒と教師の日常のコミュニケーションが活発になっています。
地域から親しまれる学びの場
敷地外周に整備した桜並木と緑豊かな歩道は、近隣の散歩コースとして定着しつつあります。また、今後多目的ホール(行学ホール)の開放も検討されており、地域住民とも、さらなる良好な関係を築きつつあります。
建学の精神「行学二道」(学び実践する)を象徴するデザイン
輝く深い緑色のファサード
スクールカラーは橘の緑です。緑翠の葉の輝きのように、外壁はオリーブグリーンを纏い、刻々と変わる天空を映し出します。さらに、バルコニーのアイビーが絡まる緑の簾と天然石のコントラストが映えて、校舎を更に生き生きと魅せています。
学校生活の中心となる中庭テラス
「校舎」「アリーナ」「プール」「武道場」「テニスコート」「ランチルーム」「図書ルーム」など生徒たちの学校生活の場が円形の中庭テラスを取り囲み、テラスからすべてが一望できるような構成としています。中庭テラスは2層構造で、1階は地形に合わせて段々に傾斜しており、生徒が文化祭等で集合する際には2階に上がるステップとともに客席として機能します。
多彩な学校行事に対応する「行学ホール」
「行学ホール」は、バドミントンやチアリーディングなどの軽運動の練習のほか、600 人を収容する多目的ホールとして学校の祭事に使用できます。特に、音響に配慮した木質の空間が特徴です。
設計者からの一言
施設の内装は、生徒を柔らかく包み込む木質の材料を多く取り入れ、温かみのある学習環境を目指しました。
立正大学付属立正中学校・高等学校馬込キャンパスの特徴
都心にありながら 200mトラックを確保した競技用人工芝のグラウンドや、室内プール、アリーナ、武道場、弓道場、テニスコート、ゴルフ練習場、多目的ホール(行学ホール)など、充実した施設を併設しています。
撮影者:石黒写真研究所