横浜市立市民病院

公園と共生する「パークホスピタル」

横浜市の基幹病院として、高度・急性期医療を中心に、地域に必要な医療を提供してきた横浜市立市民病院の建替え計画です。
病院に隣接する三ツ沢公園の自然を生かした静穏な療養環境の実現と同時に、サッカーJリーグの試合も行われるニッパツ三ツ沢球技場からの歓声や照明から病室を保護するという相反する課題に取り組みました。

公園との共生を重視した「パークホスピタル」として、緑地帯が公園と連続するよう計画、敷地北側に公園の利用者やイベントの観覧者も利用できるカフェやコンビニエンスストアが入居する利便施設棟を配置し、巨大な病院のボリュームからくる圧迫感の低減を図りました。
病棟は、北側にある球技場からの影響を低減するため、北向きの病室を設けずに3つの病棟が横一列に並ぶ国内では類例のない病棟を提案。スタッフステーションを取り囲むように病室を配置し、看護動線を短縮するなど見守りがしやすい計画としています。
外来診療フロアは、西川潔・筑波大学名誉教授の監修の下、利用者の記憶に訴えかけるグラフィックサインを設けて長い廊下でも迷いにくい病院としました。

本院は神奈川県唯一の第一種感染症指定医療機関として、最上階の7階の一画に感染症病棟を設けています。専用入口のある感染症外来から直通エレベーターで病棟とつなぐことで、患者さんを隔離状態のまま移送することが可能となっています。感染症病棟は全個室で、第一種感染症病室を2室備えており、今回の新型コロナ感染症にも継続適応しています。

施設概要

所在地
神奈川県横浜市[ ]
用途
病院
構造
診療棟:S、SRC造(免震構造)
管理棟:S造
規模
診療棟:地上7階、地下2階
管理棟:地上4階
延床面積
79,612.59m2
竣工
2020年3月
備考
病床数650床

受賞歴

2021年
医療福祉建築賞

プロジェクトメンバー

吉田 一博

  • 1994年入社
  • 東京第3オフィス所属
  • 意匠担当

吉田 一博

  • 1994年入社
  • 東京第3オフィス所属
  • 意匠担当

植木 康剛

  • 2005年入社
  • 東京第3オフィス所属
  • 意匠担当

植木 康剛

  • 2005年入社
  • 東京第3オフィス所属
  • 意匠担当

西亀 和也

  • 2013年入社
  • 東京第3オフィス所属
  • 意匠担当

西亀 和也

  • 2013年入社
  • 東京第3オフィス所属
  • 意匠担当

中村 淳一

  • 2008年入社
  • 構造オフィス所属
  • 構造担当

中村 淳一

  • 2008年入社
  • 構造オフィス所属
  • 構造担当

周防 尚

  • 2007年入社
  • 構造オフィス所属
  • 構造担当

周防 尚

  • 2007年入社
  • 構造オフィス所属
  • 構造担当

小幡 俊行

  • 1989年入社
  • 環境オフィス 電気所属
  • 電気設備担当

小幡 俊行

  • 1989年入社
  • 環境オフィス 電気所属
  • 電気設備担当

阿久津 和美

  • 2016年入社
  • 環境オフィス 電気所属
  • 電気設備担当

阿久津 和美

  • 2016年入社
  • 環境オフィス 電気所属
  • 電気設備担当

夏川 裕介

  • 1992年入社
  • 環境オフィス 機械所属
  • 機械設備担当

夏川 裕介

  • 1992年入社
  • 環境オフィス 機械所属
  • 機械設備担当

フォト & プロジェクト詳細

撮影者:益永研司、はなファクトリー