山梨県立青洲高等学校

まちと3学科が交流する新たなまなびの拠点

山梨県峡南地域の3つの高校を統合した高等学校です。普通・商業・工業と、3つの異なる学科がそれぞれ引き継がれ、3科の単位制総合性高校として生まれ変わりました。
地域に根差した建築を目指し、計画地の市川大門に点在する長屋門と中庭の構成を参照し、平屋で構成するコミュニティゲートと、中庭を持った4階建ての本館による配置構成としました。
設計で重視したのは建築のシークエンスでした。人々を広く迎えるコミュニティゲートには通常の学校生活では見ることができない工業系実習室を中心に計画、さらに地域利用を想定した青洲ホールを昇降口に隣接させました。ゲートを抜け、母屋である本館の階段を上ると、すべての学生が過ごすクラスと特別教室で囲まれた図書空間「アカデミックスクエア」が広がります。各教室へは図書室を中心にスパイラル状の動線を計画し、互いの学習活動を発見できるシーンを動線上に配置しました。隣接する中庭では合唱や、測量の練習が行われ、地域に開くコンサートも開催されています。アカデミックスクエアを中心に生徒の可能性を広げ、地域の拠点となることをこれからも願っています。

施設概要

所在地
山梨県西八代郡市川三郷町[ ]
用途
高等学校
構造
RC、SRC(本館)、S(実習棟)
規模
地上4階
延床面積
9,942.95m2(本館)、1,836.55m2(実習棟1)、1,031.65m2(実習棟2)
竣工
2020年2月

フォト & プロジェクト詳細