泰康仙林鼓楼医院健康管理センター
中国の社会的課題に対応する健康診断施設
中国の高齢化は年々深刻の度合いを深めつつあり、医療福祉施設に対する関心が非常に高くなっています。そのような背景を踏まえ、人間ドックを活用した病気の予防や早期発見など、主体的な健康管理支援の機能を中国国内で先駆けて整備したのが本計画です。旧南京城の「仙鶴門」エリアに位置する敷地に、発展していくという意味をもつ中国の伝統的な言葉「鶴翔九天」をコンセプトに、2階部分のボリュームを1階からはね出し、鶴の翼をイメージするように浮かせた外観デザインとしました。ファサードは、施設の顔をつくる大きな庇と正面のコミュニケーションスペースに加え、シャープな縦ルーバーと四隅のリフレッシュスペースがアクセントとなります。また、地域のシンボルである霊山の景観に配慮し、建物高さを抑えるために一般健診部分を地下化しましたが、風のボイドとサンクンコートにより、地下にいることを意識させない雰囲気を創出しています。インテリアは南京の江南文化の要素である山、木(竹)、水のイメージを各所に取り入れたリラックスできる雰囲気としました。
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