大湾区科学フォーラム常設会場
粤港澳大湾区を代表する学術発展のランドマークと敷地環境の融合
敷地は中国の広東省広州市南沙新区。粤港澳大湾区(広東-マカオ-香港グレーターベイエリア)の中心にあり、中国の21世紀海上シルクロード構想を支える重要な拠点である南沙新区は、ゲートシティとしての歴史的使命をもっています。
敷地は霊山島先端の3方、海に面する恵まれた環境に位置します。この立地を活かした大湾区の科学技術発展のランドマークとしての役割と、先進的な研究とイノベーション技術を世界に発信し、そのプラットフォームとしての役割を担う、大湾区科学フォーラムの提案が求められました。
「千の帆の競漕と科学技術の航海」
建築の形態はリズミカルな千の帆を表す立面ユニットと、波の様な屋根の形態ユニットで構成されています。これは百艘の船が競い合い、遠海に向けて疾走する新時代の中国科学発展の精神のメタファーとなっています。
敷地先端から既存都市側へリズムを刻むように変化するスカイラインは、既存都市と計画建物が一体となり波に呼応するような、独特な海辺の景観を生み出します。
アカデミックセンター・科技館とイノベーションセンターとサイエンティストレジデンスの3施設は漢字の「品」の字型に配置され、囲まれた中央に都市のパブリックノードを形成することで、3つの施設と敷地西側の金融エリアとの連携を強化します。
また、先端部のアカデミックセンターと科技館は南北に分けて配置し、その間をパブリックスペースでつなぐことで、パブリックノードと島の先端の公園をつなぎ、都市的な活動と海洋の景観資源を結びつける空間を提案しています。
フォト & プロジェクト詳細